【札幌生活支援ガイド】生活保護の申請から受給までのステップを徹底解説

札幌市での生活に困窮され、生活保護の受給をご検討されている皆様へ、必要な情報と手続きの流れを分かりやすくまとめました。

このコラムでは、生活保護制度の基本から、札幌市での申請方法、受給後のサポート体制までを詳しくご案内します。不安な気持ちを抱えている方も、ぜひご一読ください。

生活保護制度とは？

生活保護制度は、日本国憲法が定める「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するための、国による社会福祉制度です。

病気、障害、失業、高齢、育児などで生活が困難になったとき、国がその差額を給付し、生活を立て直すための自立を支援することを目的としています。

単に生活費を支給するだけでなく、就労支援や住居の確保、医療費の負担軽減など、多岐にわたるサポートを通じて、受給者が再び自立した生活を送れるように支援します。

生活保護の受給を満たす5つの要件

生活保護は、世帯全体で以下の要件を満たす場合に検討されます。

• 判断は個別の状況に基づいて行われます。

生活保護の種類と支援内容

生活保護は、受給者の状況に応じて8つの扶助（支援）に分類され、最低生活費との差額が支給されます。

扶助の種類	主な支援内容
生活扶助	食費、被服費、光熱水費、日用品費など、日常生活に必要な費用。
住宅扶助	規定内の家賃、間代、地代、住宅補修費、敷金・礼金などの費用。
教育扶助	義務教育に必要な学用品費、給食費、通学費など。
医療扶助	病気やケガの治療にかかる医療費、薬代。（原則、現物給付で自己負担なし）
介護扶助	介護保険サービス利用料、介護用品代など。（原則、現物給付で自己負担なし）
出産扶助	出産にかかる費用。
生業扶助	就労に必要な技能習得のための費用、高等学校就学費用など。
葬祭扶助	葬儀に必要な費用。

札幌市での生活保護申請ステップと流れ

札幌市で生活保護を申請する場合は、お住まいの各区役所内にある「保護課」（福祉事務所）で相談・申請手続きを行います。

申請から受給開始までの流れ

生活保護の申請から受給開始までは、通常、申請日から原則14日以内（最長30日以内）に決定通知が行われます。

生活保護申請時に必要な主な書類

申請時に必ず提出を求められる主な書類は以下の通りです。
ただし、個々の状況により追加で必要となる場合があります。

• 保護申請書（福祉事務所で入手）
• 収入・資産申告書（福祉事務所で入手）
• 預貯金通帳（全口座）
• 給与明細、年金証書、手当などの証明書類
• 賃貸借契約書（住宅扶助を希望する場合）
• 健康保険証
• その他（病状を証明する診断書など、必要に応じて）

生活保護受給後のサポート体制

生活保護の受給が始まると、ケースワーカーが定期的に生活状況の把握や自立に向けた支援を行います。

主な自立支援の内容

サポート内容	具体的な支援例
就労支援	就職活動のアドバイス、ハローワークとの連携、職業訓練のあっせんなど。
住居確保支援	規定内の家賃支払いの支援（住宅扶助）、転居が必要な場合の敷金・礼金などの支援。
健康管理支援	医療扶助・介護扶助による医療・介護費の支援、定期的な健康診断の受診奨励。
生活指導	収入・支出の管理、節約に関する助言など、安定した生活を送るための指導。

報告義務

生活保護受給中は、収入や資産、世帯の状況に変化があった場合（就職・転職、引っ越し、家族構成の変化など）は、速やかに福祉事務所へ報告する義務があります。

札幌での生活保護に関するよくある質問に答えます

札幌市での生活保護申請に関して、よくある質問とその回答をまとめました。

生活保護の申請はどこでできますか？

お住まいの札幌市内各区を管轄する区役所の保護課（福祉事務所）です。まずは電話で相談予約をすることをおすすめします。

働いていても生活保護は受けられますか？

はい、可能です。働いて得た収入が最低生活費を下回る場合、その不足分が保護費として支給されます。
ただし、収入に関する正確な申告が必要です。

申請を却下された場合はどうすればよいですか？

却下通知に不服がある場合、通知を受け取った日の翌日から3ヶ月以内に、札幌市長（または北海道知事）に対して審査請求を行うことができます。
判断に納得がいかない場合は、弁護士やNPOなどの支援団体に相談することをおすすめします。

申請書類の提出期限が過ぎてしまいました。

申請はいつでも可能ですが、書類提出が遅れると調査が開始されず、受給開始が遅れる原因になります。遅れた場合は、すぐに福祉事務所に連絡し、提出の意思を伝えてください。

生活保護の申請サポートからお部屋のご用意までお任せください。

生活保護の申請は、手続きが複雑で、多くの方が不安を感じるものです。特に、住居が不安定な方や、心身の不調を抱えている方にとっては大きな負担となります。

生活保護申請サポート

生活保護の複雑な申請手続きや、各区役所への相談に同行し、スムーズな申請を支援します。

住居の確保

住宅扶助の規定内で入居可能な物件のご紹介、契約手続きのサポート、必要に応じた保証人代行サービスなど、安心してお住まいいただけるようお手伝いします。

入居後の支援

申請からお引越し、新生活のスタートまで、責任をもって寄り添い、サポートいたします。