生活保護のメリットとデメリット：車所有や貯金できる？

生活保護は経済的に困窮している人々に対する国のセーフティネットですが、受給には様々なメリットとデメリットが存在します。

生活保護とは

そもそも生活保護とはどのような制度なのでしょうか？
最初に少し解説いたします。

生活保護の最低限の生活を保障する国の精度

生活保護制度は、生活に困窮する人々に最低限の生活を保障するための国の制度です。

申請は国民の権利として認められています。

生活保護制度は憲法25条で保障されている『生存権』を具体的に実現するための重要な制度で、生活に困窮し、自分自身で生活費をまかなうことが困難な場合、生活保護制度を利用することで、食費、住居費、医療費などの生活費を国から支給されます。

生活保護申請の4条件

生活保護を受けるためには、資産の有無や就労可能性など、いくつかの条件を満たす必要があります。

具体的には、以下の4つの条件を満たしている必要があります。

1. 日本国籍または永住権を持っていること
2. 収入が生活費をまかなうことができないこと
3. 資産が生活費をまかなうことができないこと
4. 就労能力がないか、就労しても生活費をまかなうことができないこと

これらの条件を満たしている場合でも、生活保護の申請が必ずしも認められるとは限りません。
申請内容や生活状況に応じて、ケースワーカーによる審査が行われます。

全国平均で100人に1.64人が受給

令和3年1月時点のデータによると、生活保護は全国平均で1.64%が生活保護を受給しています。
北海道は2.96％と100人に約3人が受給していると統計が出ています。

参照：生活保護制度の概要等について | 厚生労働省社会・援護局保護課

生活保護受給のメリット・デメリット

生活保護を受給するうえで一般的なメリットとデメリットを確認してみましょう。

生活保護を受給する２つのメリット

生活保護受給の３つのデメリット

生活保護に対するよくある３つの誤解

生活保護の受給条件に関してよく言われる疑問についても確認しておきましょう。

車を所有したら受給できない？

車の保有に関しては、生活保護を受給しているからと言って一概に車を持てないわけではありません。

例えば、車が生活に必要不可欠なものであり、公共交通機関では移動が困難な場合など車の所有が認められる場合があります。

しかし、車が高額な資産であるため、生活保護の受給要件を満たすために、車の所有を制限される場合もあります。

札幌の場合、公共交通機関が行き届いていることもあり、車の所持は認められないケースがほとんどです。

貯金があると生活保護は受けられない？

多少の貯金があっても生活保護は受けられます。
しかし、生活費より多い預貯金がある場合は、申請を却下される場合がございます。

また、売却して生活費に充てられる資産や貯蓄がある場合も原則、生活保護は受給できません。

生活保護は貯金ができないの？

ケースワーカーから許可が得られると貯金することはできます。
子供の学費や介護、入院などの付き添いに必要な費用のための貯金、家計のやりくりで将来に備え一定の金銭を蓄えることは場合によって可能です。

ケースワーカーに無断で貯金したり、貯金残高を隠すような行為はペナルティの対象となる場合がございます。

生活にお困りの方のお部屋探し、引っ越しのサポートをしています。

生活保護制度に対する誤解も多く、制度の利用をためらう人も少なくありません。

しかし生活保護は生活に困窮する人々にとって、生活の支えとなる重要な制度です。
メリット・デメリットはありますが、制度を正しく理解し自分に合った選択をすることが重要です。

• 現在、生活保護を受給していて引っ越しをお考えの方
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